物事を考える上で、様々な考え方があると思います。その中でロジカルとラジカルという考え方があります。ロジカルとはロジックからくる考え方で、物事を段階を踏んで、積み上げていき答えを導き出す考え方です。ラジカルは段階を踏まずに、一足飛びに答えを導き出す考え方です。
人を説得する手法として有効な方法が『ロジカル』の論法だと言われています。順をおって分かり易くシンプルに説明すれば、人を納得させ易いと思います。しかしながら、問題に対して対策を考えたり、何か新しいものを生み出そうとする場合は、『ラジカル』な考え方が必要と考えます。現実世界の流れとしても、昨年の富士通のスパコン『京』に代表されるように、コンピューターの技術革新は目覚しいものがあります。コンピュータはロジックの天才で、人間が到底追いつく事の出来ない程の頭脳を持っています。近い将来ロジックな仕事はコンピュータがとって変わると思います。であれば、今後、人間のする仕事は変わっていくのではないでしょうか?ラジカルという手法は一見、無茶苦茶な考えに思えるかもしれませんが、答えにたどり着くまでに、常識を疑ったり、固定概念を捨ててみる中で様々な事が見えてくると思います。
今、国際的に『問題を見つけて解決する力』が必要とされており、沢山の国々で教育方針の中に盛り込んでいるようです。その中で、子供達の『なぜ』を大人のロジックで消さない取り組みもなされています。それは、とてつもなく早い流れの中で、今の子供達が大人になる頃には、今の常識は非常識になっているかもしれない、だから、自分が思う『なぜ』は、自らの生きる力になる、そんな意味が込められている気がしてなりません。
0 件のコメント:
コメントを投稿