2012年10月29日月曜日
2012年10月16日火曜日
日清講和会議
先日、下関に立ち寄った折、春帆桜と日清講和記念館に行ってきました。伊藤博文第二次内閣で外務大臣兼全権大使だった陸奥宗光を中心として、開国後の不平等条約改正に突き進み、以降の外交戦略に大きな影響を与えた場所です。 改装が行われていて、昔の面影はありませんが、春帆桜はまさに日本の外交を変えた場所、そして記念館には当時の、机、椅子、装飾品が保管されていました。1895年の風景としては素晴らしいもので、明治政府のこの会議にかける並々ならぬ意気込みが感じられましたし、ここに伊藤博文や李鴻章が座って会議をしたのだと思うと、歴史のターニングポイントが目の前にあるかのような錯覚に陥りました。
現在、日本の外交は様々な問題を抱えています。しかしながら、当時は更に深刻な問題を抱えていたと思います。江戸幕府が続けてきた鎖国外交から、ペリー来航による開国、その流れの中での、15カ国にも及ぶ不平等条約(主に治外法権の問題)やその後の三国干渉、ロシアと欧州列強が中国の特殊権益を狙った遼東半島の問題など、事態は今よりも深刻であったと思います。
陸奥は、治外法権に関わる15カ国すべての不平等条約改正を一つ一つ着実に解消してきました。しかし日清戦争勃発後、戦いをを優位に進める中で行われたのが、日清講和会議(下関会議)です。カミソリ大臣と言われ、軍事と情報戦を巧みに利用し、外交に手腕を発揮した陸奥でしたが、三国干渉を受けた事で、他国の援護なき外交は失敗に終わる事を痛感したと言われています。
現在、日本の外交は、領土問題をはじめ、様々な壁にぶつかっています。外交は国益追求の手法ではありますが、現在の世の中にあっては、自国の利益だけを追求していては他国の理解は得られないのも事実です。今の私達は、先人達がどのようにして現在の日本を創ろうとしてきたのか、もっと学ぶべきだと強く感じます。その上で、他国とどのようにして付き合っていくのか(日米同盟、集団的自衛権、その他のものも含めて)、それを考えていかなくてはならないと思います。その先に、領土問題やTPP、その他の外交問題に対応できる光があり、日本がアジアのリーダーとして、存在感を示す事ができるのだと思います。
現在、日本の外交は様々な問題を抱えています。しかしながら、当時は更に深刻な問題を抱えていたと思います。江戸幕府が続けてきた鎖国外交から、ペリー来航による開国、その流れの中での、15カ国にも及ぶ不平等条約(主に治外法権の問題)やその後の三国干渉、ロシアと欧州列強が中国の特殊権益を狙った遼東半島の問題など、事態は今よりも深刻であったと思います。
陸奥は、治外法権に関わる15カ国すべての不平等条約改正を一つ一つ着実に解消してきました。しかし日清戦争勃発後、戦いをを優位に進める中で行われたのが、日清講和会議(下関会議)です。カミソリ大臣と言われ、軍事と情報戦を巧みに利用し、外交に手腕を発揮した陸奥でしたが、三国干渉を受けた事で、他国の援護なき外交は失敗に終わる事を痛感したと言われています。
現在、日本の外交は、領土問題をはじめ、様々な壁にぶつかっています。外交は国益追求の手法ではありますが、現在の世の中にあっては、自国の利益だけを追求していては他国の理解は得られないのも事実です。今の私達は、先人達がどのようにして現在の日本を創ろうとしてきたのか、もっと学ぶべきだと強く感じます。その上で、他国とどのようにして付き合っていくのか(日米同盟、集団的自衛権、その他のものも含めて)、それを考えていかなくてはならないと思います。その先に、領土問題やTPP、その他の外交問題に対応できる光があり、日本がアジアのリーダーとして、存在感を示す事ができるのだと思います。
選挙
野田第三次内閣が誕生しましたが、民主党最後の内閣だとか、卒業記念内閣だとか言われ、国民の真意を問う、解散総選挙が近づいてきたように思われる今日この頃ですが、安来市市長選挙も10月21日に投票日を迎えます。
現在、有権者の全国平均は53歳と非常に高い状況にある上に、若者世代の投票率が低いのが現状です。ただでさえ、高年齢者の意見が通る状況の中で、若者世代の投票率が下がれば、市制や国政は更に若者世代から縁遠い存在となってしまいます。
自分ひとり投票して何が変わるのか、と言われる人もおられると思いますが、自分の街のことを考えて投票する一票は大きな意味があると思います。勿論、選挙だけで未来がよりよきものになるとは思っていませんが、領土領海問題などでも分かるように、民意は世の中を大きく動かす力となります。田舎の選挙は誰かに頼まれたから入れるというという風潮が昔からあります。それがすべて悪いと言っているわけではありませんが、自らの考えで投じる一票は今後に繋がると考えます。学校の授業の問題のように正しい答えは一つだけなどというものは世の中には限りなく少ないのだと思います。そして日本のエネルギーや様々な問題についても今後、私達は、リスクを分かった上で、どちらかを選択していかなければならないとも思います。
『選択しない者は、誰かが選択した未来で生きるしかない』自らが選ぶことはとても難しい事だと思います。しかしながら、私達は、自分達の子供や選挙権のない後輩達の為にも、自ら選択していかなければならないと思います。
現在、有権者の全国平均は53歳と非常に高い状況にある上に、若者世代の投票率が低いのが現状です。ただでさえ、高年齢者の意見が通る状況の中で、若者世代の投票率が下がれば、市制や国政は更に若者世代から縁遠い存在となってしまいます。
自分ひとり投票して何が変わるのか、と言われる人もおられると思いますが、自分の街のことを考えて投票する一票は大きな意味があると思います。勿論、選挙だけで未来がよりよきものになるとは思っていませんが、領土領海問題などでも分かるように、民意は世の中を大きく動かす力となります。田舎の選挙は誰かに頼まれたから入れるというという風潮が昔からあります。それがすべて悪いと言っているわけではありませんが、自らの考えで投じる一票は今後に繋がると考えます。学校の授業の問題のように正しい答えは一つだけなどというものは世の中には限りなく少ないのだと思います。そして日本のエネルギーや様々な問題についても今後、私達は、リスクを分かった上で、どちらかを選択していかなければならないとも思います。
『選択しない者は、誰かが選択した未来で生きるしかない』自らが選ぶことはとても難しい事だと思います。しかしながら、私達は、自分達の子供や選挙権のない後輩達の為にも、自ら選択していかなければならないと思います。
2012年10月11日木曜日
教育論~消費社会に生きる事のジレンマ
昨今のいじめや学級崩壊がメディアで連日報道されています。生徒のいじめによる飛び降りなどの報道を見ると本当になんとかならないのかと思います。
生徒がそのような状況になっている中で、教師も同じように病んでいるのも現実です。特に40代の教師に顕著にあらわれているようですが、うつ病などで休職や退職に追い込まれる事例が10年前の2倍に上るそうです。6年程前に採用された教員評価制度などで教員は保護者に評価されている恐怖から、生徒より保護者を意識しているのだと思います。そして親は、学校を企業のように考えて、消費者意識からの意見を言っているのではないでしょうか?(結局しわよせはすべて子供に・・・)学校は、商品やサービスを提供する企業ではありません。むしろ、子供がその産物であるならば、子供は学校と親との共同生産物なのではないでしょうか。
消費社会に生きる現代の私達は、社会構造の変化の中での、自らの変化に鈍感です。既に物質的に満たされた社会でありながら、更に消費していく上で幸福と贅沢を得させようとさせる社会の中では、ある種の魔法にかかっているのかもしれません。『私達は他の人間に取り囲まれているのではなく、モノに囲まれている』だからこそ、どこか空虚だったり、いつまでも満たされない感覚が残るのでしょう。現代の私達にとってはとても煩わしく思えるかも知れませんが、モノの中から脱して、人の中で生きていく感覚を持たなければならないと強く思います。
生徒がそのような状況になっている中で、教師も同じように病んでいるのも現実です。特に40代の教師に顕著にあらわれているようですが、うつ病などで休職や退職に追い込まれる事例が10年前の2倍に上るそうです。6年程前に採用された教員評価制度などで教員は保護者に評価されている恐怖から、生徒より保護者を意識しているのだと思います。そして親は、学校を企業のように考えて、消費者意識からの意見を言っているのではないでしょうか?(結局しわよせはすべて子供に・・・)学校は、商品やサービスを提供する企業ではありません。むしろ、子供がその産物であるならば、子供は学校と親との共同生産物なのではないでしょうか。
消費社会に生きる現代の私達は、社会構造の変化の中での、自らの変化に鈍感です。既に物質的に満たされた社会でありながら、更に消費していく上で幸福と贅沢を得させようとさせる社会の中では、ある種の魔法にかかっているのかもしれません。『私達は他の人間に取り囲まれているのではなく、モノに囲まれている』だからこそ、どこか空虚だったり、いつまでも満たされない感覚が残るのでしょう。現代の私達にとってはとても煩わしく思えるかも知れませんが、モノの中から脱して、人の中で生きていく感覚を持たなければならないと強く思います。
2012年10月3日水曜日
青少年健全育成~夢への一歩
先日、テレビで『修造チャレンジ』の特集をしていました。これは、日本のテニスレベルを上げる為に、松岡修造氏が10数年前から、全国14歳以下の有望選手を集めて行う特別合宿のことです。初期メンバーには、当時12歳の錦織圭選手もいました。
今回の『修造チャレンジ』にも将来有望な選手が沢山参加し、厳しい指導を受けていました。厳しい練習に根をあげる子供もいました。そして合宿最終日前日、松岡氏は彼らを、テニスの国別対抗戦デビスカップの観客席に招待しました。目の前で行われる世界レベルのプレーに彼らは釘づけになっていました。惜しくも日本は負けてしまいましたが、世界ランカーの錦織圭選手達の最後まで諦めないプレーは彼らに何かを気付かせたと思います。
試合終了後、松岡氏は彼らをセンターコートに降ろし、整列させてこう言いました。『君達は、10年後、又は近い将来、デビスカップのこのセンターコートに立つ事になる。その時の事をイメージして、コートを一周しなさい』選手達は何を考え、コートを回ったのでしょうか。夢や希望が無いなどと言われる今の世の中で、大人からこんな言葉をかけて背中を押される事はどんなに幸せなjことでしょうか。
翌日の選手達は、決して諦めず、最後までボールを追っていました。彼らは練習させられているのではありません。自ら夢に向かって走り出したのです。昨今、いじめや非行など青少年の問題がメディアなどでも盛んに取り上げられ、大人達はいじめや非行をなくすシステム作りに躍起になっている気がします。でも、今回紹介した子供達、夢に向かって必死になっている子供を他の子供達がいじめるでしょうか?非行に走るでしょうか?私はそんな事は決して無いと思います。青少年の健全育成の原点は、子供達に一生懸命歩いていく事を教えるという事なのではないでしょうか。同時に、私達も一生懸命生きる。そうなれば、明るく豊かな社会に大きな一歩を踏み出せる、そう感じた一日でした。
今回の『修造チャレンジ』にも将来有望な選手が沢山参加し、厳しい指導を受けていました。厳しい練習に根をあげる子供もいました。そして合宿最終日前日、松岡氏は彼らを、テニスの国別対抗戦デビスカップの観客席に招待しました。目の前で行われる世界レベルのプレーに彼らは釘づけになっていました。惜しくも日本は負けてしまいましたが、世界ランカーの錦織圭選手達の最後まで諦めないプレーは彼らに何かを気付かせたと思います。
試合終了後、松岡氏は彼らをセンターコートに降ろし、整列させてこう言いました。『君達は、10年後、又は近い将来、デビスカップのこのセンターコートに立つ事になる。その時の事をイメージして、コートを一周しなさい』選手達は何を考え、コートを回ったのでしょうか。夢や希望が無いなどと言われる今の世の中で、大人からこんな言葉をかけて背中を押される事はどんなに幸せなjことでしょうか。
翌日の選手達は、決して諦めず、最後までボールを追っていました。彼らは練習させられているのではありません。自ら夢に向かって走り出したのです。昨今、いじめや非行など青少年の問題がメディアなどでも盛んに取り上げられ、大人達はいじめや非行をなくすシステム作りに躍起になっている気がします。でも、今回紹介した子供達、夢に向かって必死になっている子供を他の子供達がいじめるでしょうか?非行に走るでしょうか?私はそんな事は決して無いと思います。青少年の健全育成の原点は、子供達に一生懸命歩いていく事を教えるという事なのではないでしょうか。同時に、私達も一生懸命生きる。そうなれば、明るく豊かな社会に大きな一歩を踏み出せる、そう感じた一日でした。
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