2012年10月3日水曜日

青少年健全育成~夢への一歩

先日、テレビで『修造チャレンジ』の特集をしていました。これは、日本のテニスレベルを上げる為に、松岡修造氏が10数年前から、全国14歳以下の有望選手を集めて行う特別合宿のことです。初期メンバーには、当時12歳の錦織圭選手もいました。

 今回の『修造チャレンジ』にも将来有望な選手が沢山参加し、厳しい指導を受けていました。厳しい練習に根をあげる子供もいました。そして合宿最終日前日、松岡氏は彼らを、テニスの国別対抗戦デビスカップの観客席に招待しました。目の前で行われる世界レベルのプレーに彼らは釘づけになっていました。惜しくも日本は負けてしまいましたが、世界ランカーの錦織圭選手達の最後まで諦めないプレーは彼らに何かを気付かせたと思います。

 試合終了後、松岡氏は彼らをセンターコートに降ろし、整列させてこう言いました。『君達は、10年後、又は近い将来、デビスカップのこのセンターコートに立つ事になる。その時の事をイメージして、コートを一周しなさい』選手達は何を考え、コートを回ったのでしょうか。夢や希望が無いなどと言われる今の世の中で、大人からこんな言葉をかけて背中を押される事はどんなに幸せなjことでしょうか。

 翌日の選手達は、決して諦めず、最後までボールを追っていました。彼らは練習させられているのではありません。自ら夢に向かって走り出したのです。昨今、いじめや非行など青少年の問題がメディアなどでも盛んに取り上げられ、大人達はいじめや非行をなくすシステム作りに躍起になっている気がします。でも、今回紹介した子供達、夢に向かって必死になっている子供を他の子供達がいじめるでしょうか?非行に走るでしょうか?私はそんな事は決して無いと思います。青少年の健全育成の原点は、子供達に一生懸命歩いていく事を教えるという事なのではないでしょうか。同時に、私達も一生懸命生きる。そうなれば、明るく豊かな社会に大きな一歩を踏み出せる、そう感じた一日でした。

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