最近スポーツ選手の体の使い方が科学的に解明されてきています。その中で『体幹』という言葉をよく耳にします。これは、読んで字のごとく体の幹、いわゆる軸といわれる意味です。体に軸を作る事で、様々な効果が出てきます。人は縦、横、斜めと様々動きができると思いがちですが、基本的には、縦、横の動きを複合的に行う事でしか斜めの動きができないのです。だからこそ、人は体の軸ともいえる体幹が非常に重要なのです。すべてのスポーツに共通して言える事ですが、運動ができるというのは、どれだけ自分の体を自在に操る事ができるかという事に尽きるでしょう。そして一流と言われるアスリートは、更により高く、より早くを求め、より多くの筋肉を使い、自分独自のフォームや手法で、パフォーマンスをあげていきます。
先程の体幹ですが、具体的に言えば、腰まわり、そして骨盤付近の筋肉がすべてにおいて重要だと言う事がわかってきています。例えば、ボールを速く投げるには、腕だけでなく、腰(仙骨を入れる感覚)を使い、体にタメを作り軸をぶらせずに一気に力を伝える。速く走る事においても、骨盤周りの筋肉を使い、大きく稼動域を取り、一歩一歩のストライドを広げる。人は体の軸を中心に、力を溜めたり、解放したりする事で、大きな力を発揮する事が出来るのです。
このことはスポーツ以外でも言えるのではないでしょうか。何かを行う時には、様々な外的要因に影響されます。しかしながら、自分が思う軸がしっかりしてなければ、何かを行う時にパフォーマンスが落ちてしまいます。更に、人に正確に伝わらなくなってしまいます。スキルが重要視されている現代社会ですが、自分軸は最も大切な部分だと感じます。私も、まだまだ軸が出来ていない状況ではありますが、自分と向き合う中で少しずつ自分軸を作って行きたいと思います。
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