女子サッカーは惜しくも金メダルまであと一歩でした。試合直後の選手の涙と表彰式の笑顔がとても意味深く感じました。そしてメディアは、昨日の『なでしこJAPAN』を何度も何度も取り上げています。
そんな中、女子テコンドー3位決定戦で敗れた一人の日本人選手の小さな記事がありました。濱田真由選手18歳。彼女は、佐賀県の小さな町に生まれ、その町から世界を目指した選手でした。彼女は日本人離れした長い手足と、柔らかい体を武器に頭角をあらわしてきました。韓国実業団などからも誘われるほどの才能の持ち主でしたが、金銭面の厳しさから、ふるさとからオリンピックを目指す事を決めました。全国大会で知り合った現コーチ古賀剛さんとの出会い、そして元レスリングオリンピック選手が社長を務めるベストアメニティーへの就職。佐賀県の小さな町に、オリンピックを目指す環境を作り、地域の人達に支えられ、彼女は18歳の初のオリンピックで世界5位という成績をあげました。
オリンピック競技の中で、サッカーやバレーなどのメジャー競技は商業的基盤が整っている為、選手育成であったりに必要な資金集めが容易だと感じます。しかしながら、マイナー競技に関しては、スポンサーはつきにくく、練習道具購入さえままならない状況があります。ロサンゼルスオリンピック以降、商業化とプロ化の一途をたどってきたオリンピック競技は多くのお金を必要としてきました。しかし、今後、国策としてメダルにお金をかけない流れが加速していく中で、夢や青少年教育の為、濱田選手のように地域で選手を支える考え方も必要となっていくのではないかと感じています。今後、ロンドンからリオへ続くスポーツの道は果たしてどこへ向かっていくのでしょうか?
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