2012年11月26日月曜日
台湾の宗教
台北を訪ねた際、現地の方々が熱心にお祈りをしている姿を見ました。台湾の宗教ってどういうものなのですか?と尋ねると、道教と仏教が一緒になったものですという答えでした。仏教はわかるのですが、道教は耳慣れない言葉した。もともとは漢民族の伝統宗教であったようで、それが中国全土に広まり、仏教と融合した福建省の福建道教が台湾の宗教のルーツのようです。更に、道教は仏教だけではなく、儒教とも融合した為、仏教の観音菩薩を祀ったり、儒教の創始者である孔子が文昌帝君と並んで祀られたりと日本人の私からすると奇妙な感覚を受けます。ただし、これはその国や地域に根付く文化であり、否定すべきことではありません。
そもそも日本人の仏教は、イスラム教信者のように聖地メッカに一日5回お祈りをするような信者ではありませんし、ほぼ単一民族で構成された島国に住む私達はあまり意識はしませんが、世界を知ることは宗教を知る事だと言われています。私達は知らない国を訪れて見るものは、観光地やエンターテイメントの部分に偏ることも少なくないのかもしれません。しかしながら、それは表層の部分であり、その国の歴史や文化、宗教といったものがその国や地域の人々の思想や感性の根幹をなしています。その上に様々なものがあり、存在しているのだと思います。
学生時代、私達は世界史というものを習いましたが、一体何を学んだのでしょうか?などと考えさせられます。無論、限られた時間の中ですべてを学べないのも事実ではありますが、せめても興味をもってもらい、その上で自ら学べる部分は必要と考えます。グローバル社会だと言われる現代社会・・・しかしその本質は、グローバルを知る事で様々なものさしを持てる事、その上でローカルを大切に出来るということに繋がっていくのではないかと感じました。
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