2012年11月29日木曜日

台湾総統府

 台湾総統府を尋ねました。赤レンガが象徴的な総統府ですが、日本人の設計からなのか、どこか親しみやすい感じがしました。総統府に入る前、パスポート確認があったり、金属探知機があったりとかなり厳重なチェックを潜り抜け中に入りました。

 中に入った後は台湾総統府専属の日本人ガイドの方に館内を案内頂きました。一階フロアはパネル展示がしてあり、総統府建設に関する事や台湾の歴史、歴代総統に関する説明を受けました。台湾は日本統治下でインフラが作られた事はある程度知ってはいましたが、本当に多くの日本人が台湾に関わっており、歴史の上からも日本と台湾は繋がりが深いことを再認識しました。しかし、そのパネルは台湾語や中国語などの表記しかありませんでした。『日本人観光客も多いのになぜ日本語表記がないのですか?今は台湾人の日本人を見る目が変わったのですか?』と聞いてみました。すると『そんな事はありません。東日本大震災の義捐金でも分かるように、私達は日本を見ています。しかし、自国で経済が回る日本と違い、台湾は自国ではとても成り立っていかない。台湾は輸出で経済が成り立っている為、貿易相手国との関係が最も重要です。そういった事も理解頂きたい』と言われました。確かに台湾の貨幣価値、2000万人という人口、現在の中国圧力下での状況を考えると、生きていく為に低い貨幣価値を武器に輸出に偏って他国と上手く付き合っていかなければならない現状にあるのでしょう。そんな中でも、平均所得が13万円の台湾の人々から東日本大震災に対して100億円を超える義捐金が寄せられたことを、私達はしっかりと考えなければならないと思いました。

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